人は、体を動かしている日中はもちろん、寝ている間にも多くの汗をかき、体温調節をしています。
尿や汗などを含め1日2.5ℓの水分が排出され、食べ物飲み物で水分を補うことにより、健康を維持している私たち。
足裏からかく汗も、1日コップ1杯ほど。
しかし汗をかく量は個人差があり、体質や生活習慣がかかわっているため、足が臭くなるならないにも大きな差があります。
今までは足裏の汗をかかなかったのに、急に汗が増えたとお悩みの方もいるでしょう。
今回は、足裏の汗が急に増加する原因や、臭いがする理由について詳しく解説いたします。
急に増えた足裏の汗は病気?
足裏の汗が増加する病気は、以下のように言われています。
- 足裏多汗症(あしうらたかんしょう)
- 足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)
- 足底多汗症(そくていたかんしょう)
言い方が異なるだけで、大量の汗をかく症状のある病気です。
多汗症は、足裏だけに限ったものではなく、さまざまな箇所から汗をかきます。
汗をかく汗腺は、前額・足の裏・手のひら・脇の下に多く分布しているため、足裏だけとは限りません。
汗をかく要因は、3つあります。
- 温熱性:気温や運動などによる体温の上昇による汗
- 精神性:ストレス・緊張による汗
- 味覚性:辛いものすっぱいものを食べた時にかく汗
元々汗が多い方はもちろん急に汗が増えた場合、精神性要因の汗であると考えられます。『精神性発汗』です。
詳しくはこちら
精神性要因の足裏多汗症の原因は?
『精神性発汗』の原因は、自律神経の乱れです。
- 不規則な生活習慣
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- 更年期による自律神経失調症
ストレスはもちろんホルモンバランスの乱れなども、全て汗の分泌をコントロールしている自律神経の乱れの原因になります。
自律神経は、副交感神経と交感神経のバランスが保たれていなければなりません。更年期障害も、自律神経が乱れることにより起きる症状ですね。
汗をかくのは、交感神経が優位に立った状態。簡単に言えば緊張した状態です。緊張すると、手汗や体に汗が吹き出しますね。
一方、リラックスし副交感神経が優位に立っていると、通常では汗は少なくなるもの。
また、人の健康を担う自律神経は、足裏と深いかかわりがあり、自然治癒力を左右させます。
たくさんのツボ(内臓反射区)が集まっている足裏。足裏マッサージ(リフレクソロジー)で、足の裏が痛いと感じる方も多いでしょう。
青竹踏みがよいとされるのも、足裏を刺激し連携している筋肉や内臓の活性化につながるからですね。
自律神経と足裏の汗は、大変深い結びつきがあるのです。
それまでにはないほど足裏の汗が急に増加する場合は、体からのSOSと考えられます。
足裏の汗が臭い原因
それまでにはないほど足裏の急に汗が増加するというだけでなく、臭いニオイがするようになったという方もいらっしゃいます。
足裏の汗の臭いは、『汗の量が増える病気』と直接的につながりがあるわけではありません。
ただし、足裏から出る汗の状態は、さまざまな状況に左右されます。食事や生活習慣・ストレスなどです。
つまり、健康を阻害するような生活や精神的ストレスは、汗を臭くしてしまう可能性があるのです。
たとえ足裏の汗が急に増えたという症状がなくとも「それまでは臭わなかった汗が臭く変化した」というケースもあります。
それが『ストレス臭』『疲労臭』です。
『ストレス臭』も『疲労臭』も、体の機能の低下が原因です。
体内ではタンパク質が分解された時『アンモニア』が発生します。
健康な体だと正常に分解され、毒素が取り除かれ尿として排出されますが、疲労によって体内に蓄積すると、汗腺から出る汗に含まれてしまうのです。
今やダイエットでも常識のように考えられている『デトックス』ですね。
肝機能はもちろん腸内の働きの活性化が、美容健康の根本的要素です。
またストレスが増えれば、皮脂量が増加し汗にも含まれます。さらに、ストレスは活性酸素を増加させ細胞を酸化させます。
活性酸素は老化の原因でもあり、免疫低下・動脈硬化の原因にもなります。
体内から出る汗から臭いがしても、おかしくありませんね。簡単に言えば『加齢臭』です。
その場合も、足裏の汗が急に増加する症状と同じく、救いを求めている体の声。足裏の汗の量や臭いは、健康のバロメーターと考えてもいいでしょう。
急な足裏の汗の増加は生活を見直すタイミング
足裏の汗が急に増加した場合、病気ではあってもなくても、注意が必要です。
何不自由なく平和である現代社会。さまざまな症状や病気は、恵まれすぎているからこその不自由さの現れとも言えます。
- 食べ過ぎ・飲み過ぎなどの食生活の乱れ
- ファストフードなどのジャンクフード食の増加
- 無理な食事制限によるダイエット
- 昼夜逆転、睡眠不足の不規則な生活
- スマホやパソコンによるブルーライトの影響
- 仕事や人間関係のストレス
足裏だけでなく、どこかしらの汗が急に増加した場合、さまざまな方面から生活や自身の精神状態を見直してみましょう。
【臭くない汗をかく方法】食べ物で抗菌化!足の匂いを抑えられるってほんと?
また足の裏や手のひら・額など、汗がしたたり落ちるほどの異常発汗があった場合、汗の量や臭いを気にしている場合ではありません。
もっと深刻な病気である可能性も考えられるので、すぐに病院で受診するべきです。
汗に対する知識。詳しくはこちら
足裏が臭い女性のスメルハラスメント!ニオイに対する本能とは?
靴や靴下を消臭・抗菌加工して清潔にする
足が臭うと、靴下や靴も臭いやすいものですね。
靴下や靴が臭う主な原因は、足からでる汗、皮脂、汚れなどが染み込んで、そこに雑菌が繁殖することです。雑菌は繁殖するときに強い臭いを発生させますので、それが靴や靴下の臭いとなって漂っているのです。
この臭いを消すには、汚れや雑菌を完全に除去し、雑菌が繁殖できない環境にすることが重要です。
市販の消臭スプレーはいろいろありますが、アルコールで除菌するタイプが多く、効果が長続きしないので、毎日スプレーを繰り返さなければならない煩わしさを感じている方も多いようです。
粉タイプのものは、効果はあるが白くなってしまうので使えないというお声もありますね。
ここでは、もっと簡単に【長期間臭わない靴】をつくるスプレーをご紹介します。
NRCスプレーで靴を徹底消臭する
NRCスプレーは、一度シュシュっとスプレーしておけば、靴がまるごと消臭・抗菌・抗カビ加工されて、効果が長期間続きます。
市販の消臭スプレーと違い、ナノダイヤの酸化還元作用で臭いを元から強力分解するので、諦めていた臭いが消え、お気に入りの靴をまた気持ちよく履けるようになります。
使い方は簡単で、キレイにした靴や靴下にたっぷり湿るくらいまでスプレーをかけて、乾かすだけ。
たったこれだけのことで、臭いのない清潔な状態を長期間保つことができます。持続期間は靴の使用状況や、スプレーの量などによりさまざまですが、一度ニオイが消えたら1週間〜3ヶ月ほどは効果が続きます。
足裏のにおいも、靴の臭いも、根本からの解決がスマートですね。