いたずら猫

ライオントラ・チーターなどと同じネコ科の仲間、マイペースで単独行動を行う猫ちゃん。

人間を『同じ生き物』として対等に考えているとされる猫のマーキングは、大変厄介なもの。

猫のおしっこは臭いがかなり強く、簡単に消えてはくれませんよね。

おしっこのしつけをしようと努力しても、いっこうに覚えてくれない猫…。

ここでは猫のマーキングで困っている方に、猫のマーキングの原因はもちろん・対処法や臭い消しの方法を詳しく解説いたします。

猫のマーキングの種類

一言で猫のマーキングと言っても、おしっこをかけるだけではありません。

猫のマーキングには、さまざまなものがあります。

  • 頰を擦りつけるマーキング:顔の臭腺のニオイをつけるため
  • 爪を研ぐマーキング:爪の間から分泌するフェロモンをつけるため
  • おしっこをするマーキング:縄張りをアピールするため

さまざまな動物が行う、自らのニオイをつける行動は、「俺の領域だ!」というマーキングもあれば、「仲間だよ。」という信頼の意味を伝えるマーキングがあるのです。

信頼・甘え・安心を伝えるマーキング

猫が、家の柱や角・人に頰を擦りつけているのは、リラックスし人や物に対し親しみを感じている時のマーキングです。

一緒に住んでいる人や動物に、スリスリする行動は『こすりつけ行動』と言います。

飼い主に甘えていたり、物に対する愛着の気持ちの表れ。マーキング+スキンシップの意味合いですね。

猫とスキンシップ

その『こすりつけ行動』は、相手に自分のニオイをつけるために行われるもの。

猫の頰やあごにある分泌腺からのニオイは『フェイシャルフェロモン』と名付けられています。

同時にゴロゴロ鳴いているようなら、心からの愛情を表現しているのです。

ゴロニャンという感じで、足などにすり寄ってきたかと思えば、気まぐれにいなくなる猫…猫の魅力にハマってしまうのは、ツンデレ効果と言えますね。

猫が足でふみふみしてくるのも愛くるしい肉球の間から出ている『フェロモンのニオイ』をつける行動でもあります。

ポップコーンのように香ばしい香りがする肉球でマーキングされるなんて…「ふみふみしてマーキングして♪」とお願いしたくなりますね。

また、自分の存在を知らせる挨拶がわりとして行う場合もあります。

爪を研ぐマーキングも、獲物を捕らえるための爪とぎだけでなく、嬉しくて高まったテンションを落ち着かせるために行なっていると言われています。

飼い主が帰宅した時爪を研ぐのも、排便した後テンションが高くなる『トイレハイ』も、気持ちを落ち着かせようとしているのです。

ちなみに、非常に腹立たしかったり性的に興奮すると、くしゃみをする人がいるのをご存知ですか?

優位に立った交感神経が、鼻水を分泌させくしゃみを誘発、落ち着かせるための脳からの司令だと言われています。

猫の爪とぎも、副交感神経を働かせるためなのかもしれませんね。

ちなみに、猫の歩いた後に濡れた足跡がついている時がありますが、肉球にしかない汗腺から汗をかいているからです。

猫だって、精神性発汗があります。クールな表情ですましている猫でも、緊張して汗をかいているのかもしれません。

また肉球をいつも以上に舐めている時は、ストレス・不安や足裏の痒みが原因の場合もあります。気をつけてあげたいですね。

そのほか、ストレスを感じた時の気分転換や、リラックスを表現している場合もあります。

尿をかけるマーキング『スプレー』

猫がおしっこをかけるマーキングのことを『スプレー』と言います。

マーキングである『尿スプレー』は、3種類に分けられます。

  • 縄張りマーキングのスプレー
  • 性的スプレー
  • 反応性スプレー

猫のどの『スプレー』も通常の尿とは違い、立ったまま少量の尿を後方に向かって噴射する行為です。

スプレーの尿は、とてつもなく独特な臭いがします。

膀胱にたまった尿がない場合でも、スプレーの格好をしていることもあり、しっぽを上げスプレー体勢に入っている猫ちゃんは、見ている分には可愛さしかありませんね。

縄張りアピールのマーキング『スプレー』は、自分のテリトリーの主張のために行うもの。

よく知られている、うさぎやマウスの匂いつけ。

飼われていたうさぎがいる家で、新しく飼ったうさぎのケージ周りに糞やおしっこをして、自分の縄張りや位が上だというアピールをする例もあります。

一方性的スプレーは、異性を惹きつけるためのマーキングです。

そして反応性スプレーは、ストレスが原因になっていると言われています。

猫のマーキング『尿スプレー』をする理由は?

猫がマーキング『尿スプレー』をする理由は、上述した3つのうち、何が元になったスプレーかで異なります。

猫 尿スプレー

縄張りマーキングのスプレー

猫は、数少ない野生の本能が残っているペットだと言われています。

忍び足や爪を研ぐ行動、狭い場所を好み、獲物を家の持ち帰るのは、猫の野生の本能の名残。

同じペットの犬であっても、本能的なマーキングをする習性があるのですから、より本能が残っている猫ならなおさらです。

猫の縄張りには諸説ありますが、大きく分け3つの範囲に分類されます。

その範囲を、人間に例えると以下のようになります。

  1. ホームレンジ(ハンティングテリトリー):仕事・買い物などに出かける範囲
  2. テリトリー:近所・自分の家
  3. ホームテリトリー:自分の部屋

【1】の範囲では、猫の世界でも他の猫がいる場合もありますね。

猫は、人間のことを『自分たちと同じ猫』だと考えていると言われています。そして、猫は無駄な争いを好みません。

ホームレンジで猫に出会っても、ケンカになり自分が危険にさらされないよう、できるだけ争わないようにします。猫が単独行動をするのは、そのためです。

家にいる家族は、猫にとって『近所の人』という感じでしょうか。可もなく不可もなしの相手には、『その場所にいることを許す』という暗黙の了解の気持ちなのかもしれません。

ただし、自分のテリトリーにまで侵入してきた『近所の人』はわけが違います。

猫を多頭飼いしている家の場合、縄張りアピールが盛んになっても当然。

清潔を心がけている自分の大切なスペースに、違う猫(人間)が侵入するとなれば、威嚇・攻撃もいとわないのです。

家の外で暮らす猫の縄張りは、半径50~500mほどと言われています。

子孫繁栄のため、メスを探し求めるオスほど範囲が広がり、餌がどれだけ取れるかにもかかわっています。

一方、家で飼われている猫は、オスメスかかわらず猫の性格によって、その範囲にも差が生じます。

飼い主の部屋だとしても、自分の縄張りと考えていれば、マーキングを行います。

いわば、自分の縄張りに飼い主を入れてあげているといった感覚。「いつもは仕方なしだぞ!ここは俺の部屋だって忘れんなよ。」というアピールでしょうか。

また、猫の縄張りはごく小さなもののケースもあります。

  • いつも日向ぼっこをしている窓際にあるクッション
  • くつろぎタイムのソファ

自分のお気に入りの場所を侵害されるとマーキングするのは、本能的なもの。猫のマーキング『スプレー』は、人間にとって不都合が生じているだけですね。

性的スプレー

猫のマーキングの一種『性的スプレー』は、求愛行動です。

猫をはじめ動物の尿にはたくさんの情報がつまっています。そして、おしっこのニオイで異性を惹きつけます。

性別はもちろん、年齢や体の大小・性格、感情など、おしっこだけでどんな猫なのか・何を伝えているのかがわかります。

人間でも、女性は強い子孫を残せるDNAを持っている男性か、潜在的に判断すると言われています。人間の判断のうちに、ニオイも含まれます。

猫の世界でも、自分の子孫が、より強くなることを願っているのですね。

性的スプレーで異性へ自己アピールをし、そのニオイで選んでもよい強いオスかを判別しているのです。

また、オス猫だけではなくメス猫のスプレーもあります。性的スプレーをする時期は、猫の発情期の春〜が多く、異性にアピールします。

ちなみに、昆虫にもある匂いつけ。

蜂のフェロモンには、ニオイでその場に入らせなかったり、その場から立ち去らせる『リリーサー効果』というものがあります。

一方 女王蜂の匂いが、働き蜂の生殖腺の発達を抑制し、別の女王蜂の幼虫を育てるための『家を作る行動』までをも抑制する『プライマー効果』。

自分以外の子孫を残させない・女王蜂を育てる環境を作らせない…まるで白雪姫の継母のようですね。

その女王蜂の匂いは、女王フェロモンと言われています。

オス猫もメス猫も、マーキングの一種『性的スプレー』でフェロモンを撒いているのですね。

反応性スプレー

猫の反応性スプレーは、恐怖心や不安などストレスが原因でしてしまうマーキングです。

  • 新しく違う家族やペットが増えた
  • 引っ越しによって住む環境が変わった
  • 新しい家具や物が増えた
  • トイレの砂が新しくなった
  • エサが変わった・食事をする場所が変わった
  • 猫のお気に入りのクッションの置き場所を変えた
  • 静かだった家が騒音でうるさくなった
  • 飼い主が忙しくなり、家にあまり帰らないようになった
  • 赤ちゃんが生まれたり、家族の1人がいなくなった

このようなさまざまな変化は、猫に不安を感じさせます。

おしっこのしつけができていたのにもかかわらず、急にあちこちにマーキング(スプレー)するようになった場合は、なんらかのストレスを感じているかもしれません。

不服や不安を感じ、人にかけるケースもあります。

ストレスによるマーキングには、抗不安薬などの薬物療法もありますので、動物病院で相談してみるのもよいですね。

猫のマーキングの臭いがキツい理由

猫のおしっこは、他のほ乳類とは違い、臭いが強烈です。

猫のおしっこの原因となっているのは、『フェリニン』と呼ばれる物質です。

『フェリニン』の分泌量は、食べ物のタンパク質の量によって決まります。

つまりマーキングの尿の臭いの強い方が、狩りがうまく栄養価の高い食べ物を摂っていると表しているのですね。

狩りをする猫

また『フェリニン』は、尿として排出されると『オール』という物質に変化します。

その変化のサポートをするのが、猫のおしっこに大量に含まれているタンパク質『コーキシン』です。

『フェリニン』と『コーキシン』は、メス猫や去勢されたオス猫より、去勢されていないオス猫の方が高いとわかっています。

また、生後6ヶ月頃から分泌量が増加するため、男性ホルモン『テストステロン』によって促進されると考えられています。

去勢されていない男盛りのオス猫のおしっこが、もっとも臭いということになりますね。

実は、猫のおしっこに大量のタンパク質が含まれているのは、通常では考えられない機能。通常、腎臓が血液をろ過し、老廃物を尿として排出します。人間の尿と同じ働きですね。

腎臓でろ過された血液中のタンパク質は、腎臓内に吸収されて再利用され、健康な動物の尿にはほとんど含まれません。

しかし猫は、健康であっても尿に大量のタンパク質を排泄する機能が備えられているのです。

より子孫繁栄するための、野生のシステムなのでしょう。

ちなみに『コーキシン』を発見したのは日本学者で、猫が好奇心旺盛であることも命名の起源となっています。

まるで、ダジャレ的な小林製薬の製品のようなユーモアですね。

円になって阿波踊りをしているように見えることから『シクロアワオドリン』と名付けられている有機化合物もあります。

よく発見者の名前が、命名される場合がありますね。たとえば、彗星命名のガイドラインでは『彗星には、可能な限り、発見者個人の名前をつけるものとする』とあります。

1965年9月18日、池谷薫氏と関勉氏がそれぞれ別の場所から発見した彗星は、『池谷・関彗星(いけや・せきすいせい)』と名付けられています。

世の中の面白いネーミング、進化した人間ならではですね。

家の中の猫のマーキングのしつけ方

猫にしつけができるのか?

猫のマーキングに対するしつけ・トイレのしつけはどのように行えばいいのか。

基本的に、猫に対しての『躾』はできないと考えましょう。なぜなら、猫の生態系がそういうものだからです。

ペットと言ってはじめに思い浮かぶのは、人ともっとも身近な動物である犬と猫ですね。

人間に対して従順な犬とは違い、猫は単独行動を行います。リーダーのいる群れで生活する犬とは正反対。

  • リーダーに従う必要も従わせる必要もない
  • ルールを守る必要も守らせる必要もない
  • 媚びたり媚びられる必要もない

ひとりでくつろぐ猫

感情を表面に表すことも少なく、執着の少ない猫。

褒められて喜ぶのは、脳の報酬系の働きが活発になるからです。

『ほめれば育つ』子どものように、犬は褒められて喜びを見出します。

一方猫は、喜びをはじめどんな『欲』に対しても、執着心がないため、褒めたり餌を与えるしつけはしにくいのです。

猫の妖怪『化け猫』の伝説もあるように、猫は執念深いイメージがありますが、実は執念深いわけではありません。

ただ『記憶力がいい』というだけのこと。

猫のマーキング対策は、記憶力を応用したしつけが効果的です。

嫌な記憶を残す

猫の記憶力を使ったマーキングのしつけは、嫌な記憶を残す『水スプレー』が効果的です。

大変、水が苦手な猫。「その場所にマーキングすると水が飛んでくる」と覚えさせるのです。

水スプレーでの対処法は、猫がマーキングしている現行犯の際でなければなりません。

し終わった後で水スプレーをしても、何が原因で水が飛んでくるのか理解できないためです。

マーキングする瞬間、水スプレーを数回行えば、その場所での怖い出来事を覚えしなくなる可能性大です。

ただし、むやみに行うと「おしっこをすると水が飛んでくる」と考えてしまう可能性がありますので、効果がない場合は水スプレー対策は中止しましょう。

マーキング防止するどころか、ストレスがかかり余計に悪化させかねません。

ストレスを考え原因を突き止める

猫がマーキング・スプレーをしたからといって、叱ったり体罰するのはよくありません。

叱ればストレスを感じ、スプレーが増える可能性もありますし、何より飼い主との信頼関係をなくしてしまいかねません。

猫のマーキングの原因、ストレスについてよく考えてあげましょう。

先述した『猫が反応性スプレーをする理由』を、深く考慮し原因を突き止めます。

  • トイレのサイズや砂の大きさを変えてみる
  • 餌を変えたのなら、元の餌に戻す
  • 猫のベッドがトイレの近くにあるようなら、できるだけ離す
  • トイレの猫砂をこまめに取り替え、清潔を保つ
  • 新しいペットが増えたなら、慣れるまで生活空間を分ける
  • 家の中の香りを減らす
  • 忙しくても、きちんとスキンシップをとる

人間を含め動物にとって、排尿排便しているときは、警戒心マックスになる時間です。

人がトイレがリラックスタイムであるのとは違い、動物は個室に入るわけではないため緊張しています。

トイレ中・食事中などに気を抜くと、他の動物に襲われれば、命に危険が及ぶのですから当然ですね。

猫のトイレは、できるだけ落ち着ける場所を選んであげましょう。かつ、一度決めたトイレの場所は変えてはいけません。

なぜなら、トイレも猫の縄張りの1つだからです。

トイレの場所が変わっていたり、おしっこしにくいトイレに対し不満を感じた上でのマーキングかもしれません。

また、肉球に挟まる猫砂も嫌がります。

猫トイレ

さらに香り付きの消臭剤をはじめ、柔軟剤などがありますが、猫はニオイを好みません。

マーキングは、自分のニオイをつける行動です。

嫌いなニオイがする場所に、自分のニオイをつけるためマーキングをしても仕方ありませんね。

飼い主さんが外出した後、帰ってきたら着替えて、外のニオイを感じさせないことも必要です。

猫の匂いつけは、知らないニオイを感じるため行なっている可能性もあります。外で別の動物に触れた場合は、特に注意しましょう。

猫はクールだという印象がありますが、実はとっても繊細です。

ほんの少しの変化であっても、性格によって大きなストレスがかかるもの。

マーキングが猫の不安な気持ちの表れだとすれば、猫ちゃんからのSOSのサインですね。

猫のマーキングをやめさせる方法ばかりを考えるのではなく、原因を考える必要があるでしょう。

愛情をかけスキンシップをとる

いくら単独行動だからといっても、猫にだって感情はあります。

室内で猫を飼うスタイルが主流の昨今、犬のように飼い主に甘える猫も増加しています。

マーキング対策だけのためではなく、猫と一緒に遊び触れ合う時間も十分にとりましょう。

きちんと愛情をかけ、猫との信頼関係を成り立たせることも重要です。

トイレでおしっこができた時には、オーバーに褒めてあげます。繰り返し行い、猫にとって『心地いい』と感じる記憶を残していくのです。

実際に猫をしつけて、マーキングが治ったという例は、数え切れないほどあります。

またマーキングの準備を始めたら、すぐに「ダメ!」と教えます。

教える時の言葉は毎回同じで、教えるパターンも必ず同じようにします。

違う言葉で教えたり、人の都合で注意する時・しない時があっては、猫は何がいけないのか理解できません。

猫の家の中のマーキングの対処法

猫の家の中のマーキングは、一番に臭いを消すことを最優先しましょう。

猫がマーキングした場所は、綺麗に掃除ししっかりと消臭します。

マーキングの臭いが残っていると、また同じ箇所に繰り返しスプレーする可能性があります。

簡単!猫のマーキング対策

猫が家の中でマーキング(スプレー)をして困っている方、まずはすぐにできる対策を行いましょう。

猫がマーキング(スプレー)する場所に、簡単にできる対処法です。

  • 猫の嫌いなレモンやみかんなど柑橘系のニオイのスプレーをする
  • シャカシャカと音が鳴るように、ビニールシートを敷く
  • アルミホイルや粘着テープを貼り、猫が嫌がるようにする
  • 猫の使っている食器を置く
  • 猫の使っているクッションやベッドを置く
  • 爪とぎ器を置く

猫のベッド

猫に余分なストレスがかからないように、よく様子を見ながら行いましょう。

その上で、猫が感じていることを深く考えてあげます。

マーキング防止スプレーを使う

猫のマーキング防止スプレーも販売されています。

有名なマーキング防止スプレーは『フェリウエイ(FELIWAY)』です。

海外製の『フェリウエイ』は、猫の猫の頰やあごにある分泌腺からのニオイである『フェイシャルフェロモン』を合成したもものです。

猫のマーキングの防止効果・精神的に落ち着かせる効果もある優れモノ。

その他、さまざまなマーキング防止スプレーがありますので、いくつか使用し効果のあるものを選ぶといいですね。

猫の去勢はマーキングに効果がある?

猫のマーキング『尿スプレー』は、去勢がもっとも効果を出すと言われています。

猫のおしっこに含まれる『フェリニン』と『コーキシン』は、去勢されていないオス猫の方が高いという理由からです。

男性ホルモン『テストステロン』によって促進される2つの物質は、メスへのアピールのために多いと考えられますね。

ただし去勢をしたからといって、完全に効果があるとは言えません。

去勢済みであってもマーキングする猫、マーキングしないオス猫もいます。

オス猫に去勢手術をしても・メス猫に避妊手術をしても、全くマーキングが治らないという例もあります。

猫のマーキングの臭いを消す方法

マーキングしたものを丸洗いするか水拭きする

室内の猫のマーキングは、丸洗いするか、洗剤をつけブラシでよく洗います。

ソファや布団などにマーキングした場合は、ぬるま湯に浸しかたく絞ったマイクロファイバーのぞうきんで繰り返し拭き取ります。

おしっこを伸ばすように拭くのではなく、叩いて吸着させるように拭き取ります。

おしっこをしたばかりの場合は、重曹や小麦粉・ベビーパウダーなどを振りかけ、水分を染み込ませてから拭きましょう。

畳の場合でも同様です。壁紙や柱などにおしっこが染みつくと、臭いが悪化するので、注意しておしっこがかかっていないか確認した方がいいですね。

玄関先やガレージなど、コンクリートに染み込んだマーキングの尿の臭いは、しっかりとタワシで水洗いしましょう。

マーキング箇所を手作りクエン酸スプレーで掃除する

丸洗い・水拭きし、猫のおしっこを綺麗にした後は、マーキングがかかった部分をクエン酸スプレーで掃除しましょう。

アルカリ性の尿に含まれるアンモニアは、酸性のニオイで中和させます。

クエン酸の代わりにお酢でも代用できますが、酢の臭いが残りがちなので、クエン酸の方がいいでしょう。

クエン酸スプレーの作り方は、水500mlに対し、クエン酸大さじ1の割合です。

クエン酸は、ドラッグストアやスーパーなどで販売されており、お風呂の水垢汚れに最適です。

マーキング箇所を除菌する

時間が経過すると、強烈な猫のマーキングの臭いは、より増加します。

猫のおしっこの臭いの原因は、細菌の尿を分解したとき発生するアンモニアです。

ライオン株式会社とライオン商事との共同研究では、猫のおしっこはアンモニアの発生量が、犬のおしっこの20倍以上だとわかっています。

少しでもおしっこが残っていると、臭いが増加するのですね。

そのため猫がマーキングした場所は、念入りに除菌を行いましょう。

消毒用エタノールをそのままスプレーし、叩くように除菌していきます。

一般的に販売されている消臭剤を吹きかけても、除菌の役割は果たしていません。

猫のマーキングは悪いことではない

本能的な猫のマーキング『スプレー』は、決して悪いことではありません。人間にとって、都合が悪いだけですね。

猫の記憶を利用したマーキングのしつけを行うとしても、ストレスによるマーキングは猫の気持ちになって考えてあげたいものです。

ストレスで、SOSサインを出している場合『マーキングすると怖い目に遭う』と覚えても、猫のストレスは余計に増加するだけですね。

そうなれば、心因性脱毛や特発性膀胱炎、尻尾を出血するまで強く噛む自傷行為に及んでしまう可能性も出てきます。

猫は人間よりはるかに嗅覚に優れています。

猫のニオイを消そうと部屋にアロマを炊いたり、香水をつけるのも考えもの。

少しでも猫が快適な環境で、ストレスなく過ごせるようにしてあげなければいけません。

大変綺麗好きな猫は、自分のトイレが汚いだけでも、ストレスがかかります。

繊細な猫ちゃん以上に、飼い主さんが清潔好きになる必要がありますね。

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